腸ヨガが非常によいとのい評判を近年、聞くことが多くなりました。ちなみにこの腸ヨガとはどのようなものなのでしょうか。
ヨガは古代インドの宗教的修行のひとつであり、心身を鍛え当時の人の究極的目標たる輪廻転生を得る手法として利用されていたといわれています。
日本における一般的なヨガとはサンスクリット語で「つながり」を訳され心と体がつながっていることを意味する単語だそうです。呼吸、姿勢、瞑想に3つの組み合わせで、心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得る体操です。
本来ヨガは人が持っている機能を回復さえ健康へと導く手法です。
慢性的な便秘は、基本ふたつあることは他のところで書きましたが、そのひとつ。弛緩性便秘についてはダイエットや運動不足、年齢等による筋力の低下で腸の蠕動運動が弱くなっていることが原因です。
まずヨガはこの蠕動運動をヨガのポーズで促すことができる
所謂腸を刺激して蠕動運動を活発化させます。
ちまたでは「腸ひねり」なんてことばで言われているようです
私も、便の出がわるいときやおなかが張っているときなどは
このヨガの一部を椅子の上で実施し排泄がよくなるのを実感しています。
もう一つは呼吸、姿勢、瞑想に3つの組み合わせで精神的安定になり自律神経の回復が見込めることです。
現代はストレス社会、このストレスが過度になると人は自律神経失調症になり、診療内科のお世話になったりします。
私の母が以前この診療内科にお世話になった時に同行しましたが、他の科に比べ、実に患者が多いことにビックリした私大です。本当に現代はストレスで悩んでいる人が多いのだなと実感しました。
自律神経の回復は弱った腸の機能を回復させ便秘の解消も期待できます。
また自律神経の回復は痙攣性便秘の解消にも期待ができます。
痙攣性便秘は腸が過敏になりすぎて起こることが原因。この原因の源は社会のストレスが一因となっているのはたしかです。
このストレスを解消させ、リラックスさせる効果がヨガにはあります。なぜなら呼吸、姿勢、瞑想は人をリラックスさせる効果が期待できるからです。
ということは、慢性便秘のほとんどがこのヨガで解消できることとなります。
下剤や投薬の場合は、弛緩性か痙攣性かを見極めてからでないと処方できません。なぜなら投薬の効果が逆になることがあるからです。しかしヨガは「なんか最近便秘ぎみだな」と思ったら即実行でき、しかも即効性もあり、長期に渡って実行すれば、習慣的な便秘の解消も期待できます。
腸ヨガの効能は前回書きましたが、実践としてどのようなことをするのでしょうか。
腸のヨガについて調べてみると、いくつかの種類があるようです。
一般的かつ普及している方法を記します。
腸ヨガ1日で朝と夜の2回行うのが基本のようです。
朝ヨガは
朝はこれから学校や仕事へと行くための行動を起こしからだへの刺激としてのヨガが基礎となります。
また朝食を食べる前に行うことがよいようです。
そのための型式は
マーメイド型とヨット型
マーメイド型は
①まず、横向きに寝て下向きになった腕を頭のほうへのばします。
②お尻、内もも腹筋に力を入れながら横向きになった両足を持ち上げます。
③この態勢で普通の呼吸を5回程度、時間にして15秒程度
④逆向きになり①から③を行う
それが終了したら
ヨット型を行う。
①まず、足を延ばして座り片足を折り曲げて立てる。
②立てた膝に逆の腕の肘をかける
③この態勢で普通の呼吸を5回程度、時間にして5秒程度
④逆の足を曲げ、①から③を行う。
これで正味1分程度。
朝はこれを1セットとして1回行う。
夜のヨガは昼間ストレス等ですり減らした副交感神経を回復させ、腸にも刺激を与える型式となります。
夜のヨガ
夜のヨガは夕食前または就寝前に行うとよいでしょう。
ネコ型とバッタ型
ネコ型
①まず四つん這いになって手を前に伸ばし頭を下げる。
②その状態で額を床へ付けます。
③そのまま5回程度普通の呼吸を行う。時間にして5秒程度
それが済んだらバッタ型を行います。
①うつ伏せで横になり両手を後ろで組みます。
②体を反るように肩と足を上げます。
③その状態で5回程度呼吸を行います。
夜はこのネコ型とバッタ型をセットにして1回行います。
これを基本2週間程度続けます。
これが腸ヨガのプログラムになります。
早い人だと成果がでるのに2日程度で十分とか、ただ生活習慣ですから
2週間で終わるのではなく基本毎日続けることが重要です。
実際私もやってみたところ、まずネコ型とヨット型は比較的難なく実行できましたが、バッタ型とマーメイド型はちょー辛かった。
バッタ型は足がつるし、マーメイド型は尻筋がつりそうになるなど運動不足がもろ出てしまいました。
あなたも是非やってみてはいかがですか。