便秘の原因の1つとして、善玉菌が減り悪玉菌が増加えたことによる腸内環境の悪化が挙げられます。腸内に長期に渡り便が溜まると、ますます腸内環境が悪化していき便秘が慢性化することがあります。この状態を打開する方法として腸内環境の改善をするしかありません。
元来下剤は便秘を一時的にしかも強制的に解消する手段でしかないとここで書きましたが、長期に渡って服用することでその効能が低下し、慢性化することが懸念されています。
それに対して整腸剤は、直接的な効能は下剤には及びませんが、腸内環境の回復とそれに伴う自然排便を促す効果が期待できます。
簡単にいえば整腸剤をつかった方がいいですよってことです。
生菌類配合の整腸剤
ビフィズス菌や乳酸菌等腸内の善玉菌を増やす成分が含まれている整腸剤です。オリゴ糖なども善玉菌を増やす生薬として最近脚光を浴びています。
生薬配合の整腸剤
生薬(天然に存在する薬効を持つ産物から有効成分を精製することなく体質の改善を目的として用いる薬の総称)、漢方などもその部類に入ります。こういったものは人工的に作り出されたものと違い体にやさしいことが多く便秘だけではなく、体の不調を改善するための手法として用いられています。
もともと便秘とは定義こそ便が腸内に長期滞在することとなっていますが長期滞在する原因として体調の不調が挙げられます。体調の不調は病気の場合もありますが、日ごろの体調管理もかなり影響しています。
整腸剤は下剤と違い腸が元々もっている機能を回復する手法であると前段で書きましたが、下剤にくらべ効果が出てくるまでに時間がかかります。既にひどい便秘状態となっているひとにとって自然回復できる手法だからといって整腸剤を服用することはあまりあすすめできません。
なぜなら緊急性では下剤が有効だからです。
下剤との併用も可能
緊急性では下剤は有効ですが、長期服用は効果がなくなることから最初は下剤中心の服用を実施し途中から下剤と調整剤の併用をしてある程度。便秘が解消してきたら整腸剤のみの服用としていく
下剤が効かないタイプの便秘にも使用可能
最も一般的な弛緩性便秘については、腸の働きを高め腸に人為的な刺激を与えたりすることにより便通を促す便秘薬で効果を得ることができますが、痙攣性便秘だとこれが逆効果となってしまいます。
痙攣性便秘は、腸が活発に働きすぎているために引き起こされている便秘です。ここで説明。よってさらに腸に刺激を与えてしまうと、便秘はより悪化する可能性が高くなります。そのような場合でも整腸剤であれば使用可能です。なぜなら整腸剤は腸内を健康な状態に回復する手法だからです。
最近は、ほぼ毎日もち麦やアマランサス、納豆を食べているおかげか、よほどのストレスに陥らないかぎり毎日排便しています。
ただ、そのたまにある仕事等のストレスで3日程度出ない場合などは、整腸剤を規定錠数の半分または、3分の1程度を服用することで、1日または2日後くらいに便通がきます。以前、出ないからということで、整腸剤を規定数飲んだら腹痛がおきたため、錠数を減らすことで腹痛が起こりにくくなり排便効果もあるということがわかり以後実践しています。
1日1便を基本として毎日決まったスケジュールでトイレに行くことの習慣性も大事です。
日ごろの体調管理とは適度の運動、仕事や人間関係のストレス対応、食事等の栄養管理、年齢など以外と多くあります。人は食べることは非常に関心があります。どこのお店がおいしいとか、どこどこのは3つ星だとか・・でも排便に関してはほとんどの人が関心を示さない。もし示すとすれば便が出なくて気持ち悪いとか・・食べることは表、陽の部分、比して排便は裏、陰の部分とでもいえそうです。
そういった陽の部分、すなわち体調管理を怠ると陰の部分、便秘に陥ることも多いのです。体全体を健康に保つ手法として漢方などの生薬が見直されてきています。体全体(精神面も含めて)を健康に保つことで便秘を解消していく。整腸剤も本来の腸の機能を回復させることが期待されます。