座薬の特徴は、服用と違い直に腸へ働きかけることができます。内服薬の場合は、口から入り胃を通って小腸へ、そして大腸と長い道のりを超えて着なければなりません。その間消化液にさらされ小腸で吸収されと難関を突破して初めて大腸へとたどりつくことができます。一方座薬はその性質から肛門から入れるため、直腸へ行きすぐ大腸へとたどり着くことができます。
座薬の効能
座薬の効能には二種類あり
①腸内へ入った時点で炭酸ガスを発生させ腸を刺激して排便を促すもの
これは直腸に便が溜まっておりその状態で便意を催さない場合、いわゆる「直腸型」の便秘に威力を発揮します
②薬剤の効能により直腸粘膜および大腸粘膜を刺激し排便を促すもの
これは大腸の蠕動運動が弱くなっている場合。所謂弛緩性便秘の場合に使用します。内服タイプで効果が出ない場合。高齢者で服用が困難な場合等に用います
座薬のメリット
①内服薬が使用できない人にも使用可能
妊娠中や授乳中の女性など、内服薬(便秘薬)を使うことのできない人に対しても有効な手法。
②内服薬と違い、胃や小腸への影響が少ない
直接直腸や大腸を刺激する薬のため、それ以外の臓器に対して刺激を与えることはありません。
③効き目が早い
肛門から薬剤を挿入するため直腸や大腸までの到達距離が非常に短い。よって薬の効き目も内服薬のように口から胃そして小腸と長い距離を移動する時間が必要ない。
内服の場合は早くて8時間から半日程度ですが、座薬は入れてから10分、長くても30分で効果が見られます。
座薬の副作用や注意すること
痔もち
子宮筋腫
卵巣腫瘍
等の疾患を持った人は使用しないこと。この場合は医師の診断を受けて下さい。