便秘がなかなか解消されないと感じたらまず便秘外来に行くことをお勧めします。とりあえず重篤な疾患を伴っている場合もあるからです。
便秘には機能性便秘と器質性便秘があることはここで述べましたが、この器質性便秘は胃や小腸、大腸等に疾患を伴っていることもあります。
そういった疾患の場合は機能性便秘のように生活習慣を改善(食生活や運動等個人の努力)することでは解消できません。
またそういった疾患がないことの確認のためにも一度外来を受診されることが懸命であると思われます。
機能性便秘であっても外来は受診すべき
器質性便秘と診断されたらもうこれは絶対受信すべきですが、機能性便秘においても、症状がひどい場合等はやはり外来を受診すべきと考えます。
まず専門家の意見を聞く。
とりあえず便秘で悩んでいるとしたら、ひと昔前と違い便秘専門のクリニックも増えており、お勧めする次第です。
便秘外来の治療方法
まずは一般的な問診、触診、血液検査・腹部X線検査、大腸内視鏡検を行い。
治療としては、浣腸による治療、腸洗浄による治療を行います。
浣腸による治療
私も幼少のころ、病院ではありませんが、定期的に浣腸をしてもらい排便していたのを覚えています。
なんとなく恥ずかしいと思う方もいると思いますが、列記とした医療行為であり、下剤などよりも効果的で副作用が少ない治療法です。
効果①
口から入れる薬剤は胃をとおり小腸をとおり大腸へ行く過程でなんらかの影響をうけます。最近では胃や小腸での影響を抑えた薬もできているみたいですが、浣腸は直に肛門から液体を注入して大腸を刺激するため効果は絶大。
効果②
浣腸に用いる液体はグリセリンを希釈したものを使用します。大腸にグリセリン希釈液が入ると、グリセリン希釈液の浸透圧で大腸の神経が刺激され蠕動(ぜんどう)運動が促されます。
効果③
グリセリン希釈液は便を柔らかくする効果もあり、硬くなった便の排便行為を助長させる役目もります。
効果④
グリセリン希釈液そのものが潤滑油の働きをもっているため、腸壁と便の摩擦を和らげる効果も期待できます。
効果⑤
口から入れる服用タイプは効果が発揮されるまでどんなに早くても1時間程度はかかりますが、浣腸は注入してから20分程度でかなり効きます。
効果⑥
下剤などと違い、慢性化することが少なく、依存性も低いため安心して利用できます。
効果の限界
ただし、浣腸も便秘を自ら解消する手段ではなく、一時的な解消効果しかありません。浣腸をしたからといって習慣化した便秘が治るわけではありません。
腸洗浄による治療
腸環境は食生活や運動等日ごろの習慣が影響する臓器であることは間違いありません。結構デリケートなんです。
そんな腸を癒す方法として腸洗浄があります。
目的
下剤や浣腸は一時的な解消を目的としているのに対し腸洗浄による治療は腸本来の機能の回復にあります。
腸洗浄による効果
腸の機能は自律神経と関係もあり、腸の機能を回復することで体の健康や美容に対する効果も相当期待できます。
腸内環境がリセットされるため、腸の機能が回復し便秘になりにくい環境の構築もできます。
まず宿便といわれる長期に渡って腸内に滞在している便の排出も可能となるため、便秘を原因としてお子来る病気の予防や他の臓器の負担軽減につながります。
また腸内環境がリセットされることで悪玉菌の増殖を防ぎ善玉菌が繁殖しやすい環境が整えやすい。
腸洗浄の問題点
基本的に腸洗浄は医療行為であり医療機関でやっていただくことが基本。
個人で行うことは推奨できませんが、市販でできるキットも販売されています。
実行された方がブログ掲載されています。
基本的に一度医療機関で実施したのち、自分でもこの程度なら可能だなと思ったら市販薬でやってみるのも手ではないでしょうか。
ただ、実施することで気になったら点があったらかかりつけの医療機関に相談してください。